乾式遠赤外線低温サウナ浴が,長距離陸上選手の大会後における筋肉痛回復に及ぼす影響 : (予備研究)
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概要
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本研究では,若年長距離陸上選手を対象とし乾式遠赤外線低温サウナ浴を用い,陸上競技大会からの筋肉痛回復を検討した.対象者はよく鍛えられた男子陸上選手4名であった.大会後,サウナ浴群(n=2,20.0±1.4歳)またはシャワー浴群(n=2,20.0±0.0歳)は,大会直後(0時間後),そして24,48,72,96,124時間後の計6回,指定されたどちらかの入浴を行った.期間中の測定項目は,身体計測値,採血,MVC,VAS,POMSであった.その結果,高感度C-反応性蛋白(CRP),アルドラーゼ(ALD)が,サウナ群において低値を示す傾向であった.サウナ群において,急性の炎症マーカーが良好な傾向を示したことから,サウナ浴において炎症が抑えられたといえるのかもしれない.This pilot study aimed to examine the effects of far-infrared radiation low temperature sauna bathing on recovery from muscle damage following the race among long-distance runners. The subjects were 4 well-trained male runners. After the running race, the subjects were allocated either the sauna bath group (n=2, aged 20.0±1.4 years) or the shower bath group (n=2, aged 20.0±0.0 years) and bathed 6 times (right after the race, 24, 48, 72, 96 and 120 hours later). The measurements were anthropometrics, blood sampling, maximal voluntary contraction (MVC), visual analogue scale (VAS) concerning muscle soreness and profile of mood states (POMS). In the sauna bath group, C-reactive protein (CRP) and aldolase (ALD) levels tended to be lower compared to the shower bath group. Better results of acute inflammatory markers in the sauna bath group may explain the sauna bathing can suppress the inflammation.
著者
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宮崎 亮
同志社大学健康体力科学研究センター
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米井 嘉一
Anti-aging Medical Research Center Graduate School Of Life And Medical Science Doshisha University
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宮崎 亮
Graduate School of Life and Medical Sciences, Doshisha University
-
石井 好二郎
Faculty of Health & Sports Scinece, Doshisha University
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米井 嘉一
Graduate School of Life and Medical Sciences, Doshisha University
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宮崎 亮
Graduate School Of Life And Medical Sciences Doshisha University
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石井 好二郎
同志社大学健康体力科学研究センター
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米井 嘉一
Graduate School Of Life And Medical Sciences Doshisha University
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