鶏舎におけるガイマイゴミムシダマシの発生消長
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概要
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埼玉県毛呂山町の開放型高床式鶏舎の1階部(Deep pit)において,1993年6月17日から1994年12月16日までトラップ捕獲によりガイマイゴミムシダマシAlphitobius diaperinus (Panzer)成虫の季節的な個体数変動を調査した。生息場所である鶏舎1階部の気温は野外気温と大差なく,夏期には30℃以上になり,冬季は氷点下を記録することも多かった。しかし堆積した鶏糞中(深さ15cm)は,かなりの高温を保っており,4月から10月まで部分的に30℃以上を記録した。本種の成虫は4月上旬から11月上旬までが主な活動期で,5月中下旬,7月中旬,8月中下旬,10月初旬に4つのピークが見られ,秋まで徐々に増加する傾向を示した。この鶏舎では,本種は成虫で越冬し,年2〜3回の発生と推定される。
- 日本家屋害虫学会の論文
- 2000-12-30
著者
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