ヒラタキクイムシ類4種の国内採集記録
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概要
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日本動物分類の一冊として1937年に刊行された中條道夫博士の「長蠧蟲科・扇蠧蟲科」によって日本のヒラタキクイムシ科は我々にとって同定容易な親しみ易い昆虫となった。戦後,同博士および故野渕輝博士,岩田隆太郎博士などによって新知見が追加され,ヒラタキクイムシ類の知識は益々完全なものとなった。諸氏の業績によると,現在の日本のヒラタキクイムシ科は7種で,ケヤキヒラタキクイムシとナラヒラタキクイムシの2種が土着種で,他の5種は輸入種である。これらの種類は各所で発見されてはいるものの,種により定着しているか否かは未確定であり,一層の調査が求められていると考えられる。最近,筆者らは岩田(1982)により,はじめて日本から報告されたアフリカヒラタキクイムシを未分布の千葉県下で得たので,この機会に他の2・3の種と共に所蔵標本の採集データを記録しておくこととした。
- 日本家屋害虫学会の論文
- 1997-12-25
著者
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