学校ボランティアの活動形態による教職志望学生の学習効果
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概要
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昨今の教員養成系大学・学部の大多数では,教育実習の他に学校ボランティアの機会を設けることで,教職志望学生が実践経験を積む機会を拡充しつつある。しかし,様々な形態の学校ボランティアが実施されているにも関わらず,活動形態の違いが,学生の学習にどのような効果の違いを生み出すかを扱った研究は行われてこなかった。そこで本研究では,異なる活動形態の学校ボランティアにおける,教職志望学生の学習効果の違いを明らかにすることを目的とし,授業補助がある活動と放課後の学習相談のみの活動に参加した,111名へのアンケート調査および記録を分析した。その結果,授業補助がある場合とない場合では,学習効果に違いがあることがわかった。すなわち,授業補助がある場合は,授業の進め方やつまずきへの対処法等に関する幅を広げるといった点で効果がある一方,授業補助がない場合は,教職の責任感や自分なりの指導スタイルといった教師としての考え方を深めることに効果があった。
- 日本教育方法学会の論文
- 2007-03-31
著者
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