株式会社天童木工におけるロングライフ家具の特質と開発背景 : 戦後日本における木製家具及びベッド製造企業の家具意匠に関する歴史的研究(3)
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概要
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戦後日本における主要木製家具メーカーの一つである天童木工において通算25年以上生産されたロングライフ家具は、主に脚物家具と台物家具であった。その発表年代は70年代後半から80年代前半にかけて多かったが、通算生産年数が最も長かったものは50年代後半から70年代前半にかけてのミッドセンチュリー・モダンデザインの全盛期に発表されたものであった。これに対してポスト・モダンデザインの家具は比較的短命であった。また60年代及び70年のGマーク受賞家具の殆どがロングライフ家具であった。更に発売当初から受注生産システムを採用して長期間販売を続けたものもあった。それからロングライフ家具の開発の背景には、社外デザイナーのモチベーションを喚起するためのインセンティブ、技術的・経済的・販売促進的理由によるマイナーチェンジ、周辺製品開発・バリエーション化、復刻生産・受注生産などが存在していた。
- 2010-05-31
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