株式会社天童木工の家具シリーズ・デザイナー・スタイルの変遷 : 戦後日本における木製家具及びベッド製造企業の家具意匠に関する歴史的研究(2)
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概要
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天童木工の一般家庭用家具シリーズは住宅の室内を総合的に構成するものであった。また官公庁・公共施設・一般企業向け家具シリーズには、日本で最初に開発されたオフィス・システム家具シリーズであるOFgroup-1とその後続シリーズ、図書館用家具・高齢者福祉用家具・ベンチ・テーブル・大会議テーブル等の各シリーズがあった。そして天童木工は1986年から93年まで官公庁・公共施設・一般企業向け家具に特化していた。次に、60年代の天童木工家具デザインコンクールには、その作品の量産化よりも、家具デザイナーに研鑽の場を提供したという意義があった。また天童木工名作家具のデザイナーの中では、特に剣持勇の貢献が大きかった。それから、天童木工は50・60年代にアメリカ、北欧、ブラジルのモダニズムの影響を受けたミッドセンチュリー・モダニズムの家具を製作した。またジャパニーズ・モダニズムの家具も製作した。更に80年代にはポスト・モダニズムの影響を受けた家具を製作した他、構造体の美を追求する後期モダニズムの影響を受けた家具も製作した。
- 2009-07-31
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