救急医療における母親の受診行動の変化
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概要
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全国的な現象として初期・二次救急医療において「社会的救急」が問題視されている.いわゆる緊急性の無い救急受診である。受診患者数をみると小児の占める割合が過半数を占めるほど多数であり,こうした社会問題の背景には,母親たちの抱える育児不安が関与していると考えられている.なぜ小児救急の現場で混乱が起きるのであろうか.より深く理解していく必要がある.そこで本稿では親と子どもをとりまく社会の中で母親の受診行動がどのように変化していったのかについて概観をおこなった. 結果,急速に変化する子育て環境の中で,従来の情報源に変わり,「専門家」の登場が重要な存在になっていったこと.育児不安は現代の母親だけがもつ特別なものではなく,時代によりその内容は変わってきていることが分かった.今後,救急を受診する母親や子どもたちの看護を考えていく上で考慮すべき示唆を得た.
- 2010-05-31
著者
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