宗教の遠心力と求心力に関する試論
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概要
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本稿は、宗教がもつ求心力と遠心力に関する、システム論的な試論である。本稿では、宗教の中心から外部へと広がろうとする力(遠心力)と、宗教の中心へと向かおうとする力(求心力)について、以下の五つのテーマに沿って論じる。(1)宗教の自己複製本能とインフレ抑制、(2)宗教の疫学的アプローチ、(3)ミームとしての宗教、(4)宗教の逸脱増幅と免疫反応、(5)秘密のマネジメント。そして、宗教システムにビルトインされた振り子が、遠心力と求心力という二極のあいだを揺れ動くという、宗教の一般的特性に関する仮説を提示する。
- 「宗教と社会」学会の論文
- 2003-06-14
著者
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