広がるグリコペプチドホルモンの世界 : CLAVATA3はアラビノシル化ペプチドである(最近の話題)
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概要
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ペプチドホルモンにおける翻訳後修飾は,多くの場合それらの受容体結合活性や生理機能に大きな影響を与える.最近,茎頂メリステムにおける幹細胞群の運命決定を担う分泌型ペプチドとして注目を集めていたCLAVATA3(CLV3)の成熟型構造が,プロリン残基が水酸化され,さらに3残基のアラビノースが付加したグリコペプチドであることが明らかになった.アラビノシル化は植物特有の翻訳後修飾であるが,やはり受容体結合などCLV3の機能に重要な役割を担っているようである.本稿では,CLV3の例を含め,広がりつつあるグリコペプチドホルモンの世界について概説する.
- 2010-05-31
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