韓国と日本産Phiaris属(鱗翅目,ハマキガ科)の分類学的研究(I)
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概要
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Phiaris Hubnerはハマキガ科ヒメハマキガ亜科に属し,外見が非常に類似した種からなる属で,全北区から50種以上が記載され,旧北区からは29種が記録されている.本属は今まで韓国と日本では主にOlethreutes属として扱われていたグループで,韓国と日本の材料を中心に再検討した結果,5新種を含む28種が確認され,それらは7つの種群に分けることができた.その結果は3つの論文に分けて順次報告する予定であるが,第1報となる本文では,属の再記載,種群の検索表の提出,2つの種群(pryerana-groupとbipunctana-group)に含まれる8種についての記載または再記載を行った.それらのうち2種は新種,P.acropryerana BaeとP.opacalis Baeで,P.mori(Matsumura),P.morivora(Matsumura)およびP.bipunctana yama(Kawabe)の3種はこれまでOlethreutes属に置かれていたものを今回本属に移したものである.その他,従来韓国と日本から知られていた3種,P.pryerana(Walshingham),P.siderana(Treitschke)およびP.ineptana(Kennel),を扱った.
- 日本鱗翅学会の論文
- 2000-03-31
著者
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