乳幼児のスキンケア継続研究 : シュガースクラブの皮脂量への効果
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概要
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乳幼児の皮膚は角質層が薄いため,皮膚表面は傷つきやすい。また生後2ヶ月後は、皮脂量の分泌はほとんどなく,バリア機能が低下し雑菌などによる感染のリスク状態にある(桑原他,1992;馬場,2004)。そこで、天然素材の「シュガースクラブ」は乳幼児のスキンケアに適していると考え、2007年度に委託研究を受け、シュガースクラブの保湿効果を検証した。(山口他,2008)。今回は、シュガースクラブの皮脂量の効果を検証することを目的とした。乳幼児(0歳〜4歳)29名を対象とした。入浴前と入浴30分後に油分計で、頬部・胸部・背部・頭部の4ヶ所を測定した。その結果皮脂量は、使用後に頬、胸部、背部、頭部の4ヶ所すべて有意(p<.01,p<.001)に上昇した。1ヶ月使用後も4ヶ所すべてにおいて有意(p<.01,p<.001)に上昇しな。使用前の肌状態は、額、頸部、手背、大腿、足背に発赤・水疱や汗疹などがあった。1ヶ月後の肌状態では、しっとりとした肌の観察結果が得られ、皮脂量の増加によりバリア機能が高められることを示唆するものである。
- 2010-03-20
著者
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山口 求
広島国際大学看護学部
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今村 美幸
広島国際大学看護学部
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松高 健司
広島国際大学看護学部
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光盛 友美
広島国際大学看護学部
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島谷 智彦
広島国際大学看護学部
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山口 求
広島国際大学 保健医療学部 看護学科
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光盛 友美
日本赤十字豊田看護大学
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今村 美幸
日本赤十字豊田看護大学
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