親の自覚を高める看護学生とのワークショップによる親支援
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
乳児期の虐待死が増えており、その理由は「泣きやまない」というものである。子育てに疲弊する母親は、相談する相手もなく「社会的に孤立」しやすい現状がある。そこで本研究は、「地域の親が看護学生に子育て体験を語る」ワークショップ(以下WS)を導入した。親はWSの参加で子育て体験を振り返り、子育てへの「気づき」から、親としての自覚と親自身の自尊感情の高まりがある。WSによる親の自尊感情の高まりは、親教育の支援となるのかを検討することを目的とする。WSの結果は、6つの大カテゴリーに分類された。【子育ての大変さ・困難性】【子育ての楽しさ・喜び】【誕生の喜び】【子育てサポート体制】【両親への尊敬】【子育てによる自己成長の実感】である。自分の子育てを振り返ることで、否定的な子育てを客観的に見つめ、肯定的な子育ての感情と交錯しながら、親自身が成長することを自覚することにつながっている。WSでの子育て体験は、親としての自覚を再認識し、自尊感情を高めるという"親が親となる"発達支援になることが示唆された。
著者
-
山口 求
広島国際大学看護学部
-
今村 美幸
広島国際大学看護学部
-
光盛 友美
広島国際大学看護学部
-
山口 求
広島国際大学 保健医療学部 看護学科
-
光盛 友美
日本赤十字豊田看護大学
-
鍋島 和貴
広島国際大学看護学研究科
-
今村 美幸
日本赤十字豊田看護大学
-
鍋島 和貴
静岡県立大学看護学部
関連論文
- 乳幼児のスキンケア継続研究 : シュガースクラブの皮脂量への効果
- 養育期における母親の子ども虐待の予防に関する研究 : ベビーマッサージを体験した母親と体験していない母親との比較検討
- チュートリアルにおける自己教育力の開発
- チュートリアル教育における学生の自己教育力の傾向
- 学内 LAN を利用した Web 型看護過程シミュレータの開発と評価
- 学内 LAN を利用した看護教育のための対話的自己学習支援システムの開発
- 学内 LAN を利用した看護教育のための対話的自己学習支援システムの開発
- 看護過程におけるCAIによる教授方法 : 睡眠障害への援助プログラム学習
- 乳幼児のスキンケアに関する研究 : シュガースクラブの効果
- 親の自覚を高める看護学生とのワークショップによる親支援
- 親の子育て体験談を聴くことによる看護学生の子育て観への効果
- 自己教育力に関する縦断的研究 : 看護短大生の在学時と卒業1年目の比較
- 親の自覚を高める看護学生とのワークショップによる親支援
- 親の子育て体験談を聴くことによる看護学生の子育て観への効果
- 学童期・思春期の尋常性座瘡(にきび)のスキンケアに関する研究 : シュガースクラブの洗浄効果の検証
- 学童期・思春期の尋常性〓瘡(にきび)のスキンケアに関する研究 : シュガースクラブの洗浄効果の検証