外国語教育におけるタスクをめぐる問題 : 日本語教育の教師の視点から
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概要
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外国語教育でコミュニケーション能力の重視が定着するとともに、「タスク」と呼ばれる授業活動が一般化してきた。第二言語習得(SLA)の研究者の間からは、「タスク」により積極的な価値を与え、それを基本単位として形成された、意味重視の新たなシラバスによる教育(Task・based Instruction, Task・based Language Teaching)が提唱された。シラバスのタイプ、Focus on Form等の論点も含めて、「タスク」に関する研究は20年近く活発に行われてきているが、実際の教育現場での実践は進んでいるとはいえない。本論では、その理由となる問題点を、「タスク」とシラバス作成、教師、タスク研究、シラバス改革、日本語教育の五つの側面から取り出した。今までの「タスク」研究がSLAの理論先行で、現実の教室への関心ず希薄であったことが、現場の教師を納得させられない原因だと考えられる。しかし、最近は、教室を視野に入れた動きも出てきている。
- 国際大学の論文
- 2003-00-00
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