『アマール・ジボン(私の人生)』(翻訳) : 19世紀ベンガル人女性の自伝(中)
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概要
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本稿は、19世紀インド・ベンガル地方のひとりの女性の手による自伝の抄訳である。著者のラーシュンドリー・デヴィは東ベンガルの地主階級に生まれ、同じく地主階級の家に嫁いだ。富裕な階層にあっても、当時のベンガル社会において女性が教育を受けることは忌避されることであった。彼女は密かに聖者チャイタニアの伝記等の宗教的テキストを読むために、ベンガル語の読み書きを独力で習得した。やがて、1868年、59歳で彼女は自伝を世に出した。これは、ベンガル文学のみならず、インド文学においても初の女性の手による自伝であった。その後、88歳のときに、増補版が出版される。本翻訳はベンガル版テキストの第1章から第11章までの部分の抄訳である。翻訳は三部構成とし、今回は第5章から第8章までを紹介する。
著者
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