連城寺(紀寺)総合学術調査3
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論は?城寺総合学術調査の二〇〇九年度の概要報告である。昨年度までの概要報告は『論集』第45号、46号に掲載した。長谷川は古文書整理作業の進捗状況を報告している。?城寺は江戸時代中期に本堂が再建されている。長谷川は?城寺文書から?城寺再興の史料を紹介している。また江戸時代中期の?城寺の本堂と境内図が発見されており、その史料も合わせて紹介している。佐久間は発掘調査の概要報告である。本年度は、昨年度に引き続き第4区の調査を継続した。昨年度は、地面から近現代の地層を掘り下げ、調査区東側で南北に並ぶ石列を発見した。本年度はさらに掘り下げを続けた結果、この石列が石垣であることが判明した。この石垣の上面には瓦や石が敷き詰められており、基壇状になっていた。石垣の最初の築造時期は江戸時代と推定している。また遺構面が二面確認された。第一遺構面は石垣が造られた地面で、江戸時代から近代の地面である。さらに一〇cmほど下に第二遺構面がある。これは検出途中である。この面には中世とおもわれる遺構があり、第4区の調査は来年度も引き続き実施する。
- 2010-01-29
著者
関連論文
- 連城寺(紀寺)総合学術調査3
- 連城寺(紀寺)総合学術調査 2
- 連城寺(紀寺)総合学術調査
- 天保10年京都豊年踊りの絵画資料
- 井上定幸著, 『近世の北関東と商品流通』, 岩田書院, 2004年10月, 410頁, 6,195円