亜急性期入院医療管理料を算定する病床に関する一考察
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概要
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亜急性期入院医療管理料とは,2004年4 月の診療報酬改定で導入された特定入院料である.これは,四病院団体協議会が提唱した「地域一般病棟」の具体化であった.その役割は,リハビリテーション機能,ケアマネジメント機能を備え,急性期病棟から患者を受け入れ,在宅医療後方支援を行い,地域における軽症急性期や亜急性期医療を行うことにあった.しかし,そのような役割を期待された亜急性期病床は,現在,回復期リハビリテーション病棟に類似する存在として展開されている.今後の課題は,中小一般病院の役割として位置づけられた「地域一般病棟」としての亜急性期病床が,その独自性を発揮することである.そして,その中心は,専任で配置されている在宅復帰支援担当者の活動に求めるべきである.在宅復帰支援担当者が中心となり,地域における在宅医療の後方支援を行い,地域に必要とされるサービス提供機関となることが求められている.
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2006-03-10
著者
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