「知的障害養護学校における担任教諭と養護教諭の健康管理意識の相違に関する研究」(第3報) : 児童生徒の健康安全に関わる知識の必要性について
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概要
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知的障害養護学校の子どもは、障害が重なり複雑な症状や行動の特徴がある。常に健康安全配慮が重要となることから、次の調査を行った。安全や危険防止の教室環境で気を付けることは、「教材や物品の位置」等の3項目で、P<0. 01で有意差が示された。また、緊急時の安全や危険防止の子どもの人数確認では、「朝や帰りの会、昼食時、活動の始まりと終わり、授業中」で、P<0. 01で有意差が示され、担任教諭の安全及び危機管理意識は高かった。「保健や健康管理の学習」は、担任教諭55.6%・養護教諭83.3%で、学習機関は「在学学校で」が、担任教諭41.8%・養護教諭55.0%で、「勤務後の研修で」が、担任教諭49.3%・養護教諭35.0%であった。これは、教育機関や研修での保健安全管理等の教育不足といえる。「障害児病理や取り扱い方の学習」は、担任教諭90.5%・養護教諭87.0%で、学習機関は、「在学学校で」が、担任教諭41.8%・養護教諭9.5%で、「勤務後の研修で」が、担任教諭49.3%・養護教諭57.1%であった。以上の結果から、教育機関の「安全管理や障害児理解の教育」は欠かせない。また、子ども理解のための健康観の育成には、保健安全管理の必要性教育のカリキュラム構築と研修が重要と考えた。
- 2006-03-10
著者
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