HEMA - MMAブロック共重合体における水の構造と血液適合性
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概要
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HEMA-b- メチルメタクリレート(MMA) 共重合体をAtom Transfer Radical Polymerization(ATRP) 法により合成し、その血液適合性を材料中の水の構造の観点から考察した。合成したブロック共重合体は数平均分子量(Mn) で12000〜19000、HEMA 含量は0〜82mol%、HEMA セグメント長はMn で6000〜11300 であった。 これらの飽和含水試料に対し、DSC 分析を行い、共重合体中の水を不凍水、弱束縛水、自由水に分類、定量した。また、これら共重合体はそのホモポリマーが有する飽和含水率と共重合組成から計算的に求まる不凍水量より多くの不凍水を含有し、この過剰量を不凍水IIとして定義、その量を決定した。HEMA セグメントが長くなるに伴い不凍水IIの量は減少し、弱束縛水は増加するなど、セグメント長が水の構造に影響を及ぼすことがわかった。また、血小板適合性については、不凍水II、弱束縛水量と相関が見られ、その量が増すに伴い向上した。
- 2010-03-31
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