二宮邦次郎の故郷・備中松山の精神的環境3 : 邦次郎回心への道のり
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
二宮邦次郎の故郷の備中松山-高梁では幕末に誠意と隣人愛による高貴な精神性が確立していた。それは明治維新による戦乱と社会革命の混乱の中にあっても地下水脈のように高梁の人々の心の中に保存されていた。新島襄とその同志たちによって高梁にもたらされたキリスト教はその精神性を保存しながら明治という新時代に相応しい形に変形した。二宮邦次郎は幼少時代から身につけたその精神性と幕末維新の苦難の体験を新島襄から伝授されたキリスト教の信仰によって昇華して、新時代を切り開くに相応しい形にした。二宮邦次郎が1886年に創立した私立松山女学校とは二宮の心の奥底に宿っていたそのような精神性の精華が「女学校」という目に見える形となってこの世に現れたものなのである。
著者
関連論文
- 二宮邦次郎の故郷・備中松山の精神的環境3 : 邦次郎回心への道のり
- 過去6年間のUPI調査結果からみた新入生の心理的健康と中退者の特徴について : 来談しない・できないハイリスク者のサポートを考える
- フィリピン「プレダ基金」における子どもへの心理・社会的支援に関する一報告
- 「プレダ」「ジャイラホーム」訪問報告 : フィリピン社会におけるキリスト教の使命
- 二宮邦次郎の故郷・備中松山の精神的環境2 : 備中松山藩の栄光
- 二宮邦次郎の故郷・備中松山の精神的環境 : 新島襄書簡から読み解く備中松山の幕末維新
- キリスト教教育への問いとしてのカルト問題(開学10周年記念号)
- フィリピン「プレダ」における地域援助 (共同研究報告)
- 牧会心理学における「カルト」の問題