フィリピン「プレダ基金」における子どもへの心理・社会的支援に関する一報告

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概要

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• プレダ基金(PREDA Foundation)は,虐待を受けたり,性産業で労働させられたり,貧困のために劣悪な環境で生活せざるをえなかったりした子どもたちを保護し,集団生活の中で心理的なケアや教育を行って,彼らの自立を支援する施設である。プレダ基金での,子どもの自由を尊重し,子どもが困難に直面して不安を感じるときには支え励ますといった関わりが,子どもの自我の強化や自尊心の獲得に寄与していることが考えられた。また,こうした子どもの変化・成長は,ともに生活する他の子どもたちにとっても肯定的なモデルとなって機能していることが窺われた。集団生活の中での相互作用が子どもたちの健康な発達に大きな意義を持っていることが考えられた。

• 松山東雲女子大学・松山東雲短期大学の論文

著者

• 高木 総平

  松山東雲女子大学人文科学部心理子ども学科

• 高田 晃治

  松山東雲女子大学

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