南極・昭和基地における遠地地震の検知率 -1987〜2007-
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概要
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南極・昭和基地(69.0°S,39.6°E)では,短周期,長周期の各3成分のアナログ及びデジタル記録による地震記象の読み取り作業が,1967年以降現在まで継続されている.インテルサット衛星回線の導入に伴い,2005年度以降は国立極地研究所へ自動伝送されたデジタルデータを用いた読み取りも併用している.P,PKP,PP,S,SKS等の地震波走時と震源データは,アメリカ地質調査所(USGS)と国際地震センター(ISC)へ定期的に送られると共に,"JARE Data Reports (Seismology)" として発刊されている.本稿では,1987年より2007年の21年間における験震データを用いて,昭和基地の地震モニタリング観測で記録された遠地地震の空間分布と時間的推移を調べた.特に震源パラメータについて,地震の深さ依存性やマグニチュード検知レベルの季節変動を考察した.またISCデータを用いたグローバル観測網の結果と比較して,南半球の地震検知率について議論した.
- 2010-03-30
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