「極域におけるテレサイエンス技術の現状と展望に関する研究小集会」報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
平成15年11月17日に国立極地研究所講堂にて,「極域におけるテレサイエンス技術の現状と展望に関する研究小集会」を,所内外の参加者計30名で開催した.本集会では,将来の南極における機動観測・無人観測点展開のための基盤技術として,自然エネルギーを利用した電源開発,低消費電力の観測器械の開発,また航空機からの投下設置式観測器械,さらに衛星通信・無線通信利用など,分野を越えた幅広い議論を行うことを目的とした.会合は,1)極域科学に関係する様々な研究分野に応用できる基盤技術に関する発表,2)実際の南極大陸への応用と関連する将来の国際共同研究の紹介,3)今後の取り組み方等についての総合討論,に分けて行われた.本集会により,実際の観測例や現在の開発状況について情報提供を行い,地球環境変動を高緯度地域から視ることの重要性について再認識を行った.また,将来の南極における機動観測・無人観測点展開のための基本的な開発思想についても意見交換を行い,お互いに関連する技術について分野を越えた議論をした.さらに,2007-2008年の国際極年(International Polar Year: IPY)にも関連して,南極大陸内部で航空機を用いた大規模なアレイ観測計画等への我が国の取り組みについて,参加者の共通理解を得た.
- 国立極地研究所の論文
- 2004-07-01
著者
関連論文
- 南極・昭和基地における遠地地震の検知率 -1987〜2007-
- 「両極域から視た地球内部の不均質構造とダイナミクスに関する研究集会」報告
- インテルサット回線導入に伴う昭和基地・地震モニタリング観測システムの更新
- 教養読本 フロンティア地震学の現状と展望
- 南極昭和基地でのリアルタイム固体地球監視--インテルサット回線を利用した地震モニタリング (フロンティア地震学の最前線)
- 南極プレート下の厚いD"層について (フロンティア地震学の最前線)
- 「北極における固体地球科学研究の現状と展望に関する研究集会」報告
- 「ユーラシア(超)大陸の構造と形成に関するワークショップ」報告
- 人工地震デ-タの再解析によるみずほ高原の下部地殻反射波の検出
- 1992年に実施した東南極ド-ムF周辺部の重力測定
- 「極域におけるテレサイエンス技術の現状と展望に関する研究小集会」報告
- 広帯域地震観測網(GLISN)によるグリーンランド氷床モニタリング