花園大学における社会福祉実習の概要と実習評価票の実情
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概要
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花園大学では社会福祉士および精神保健福祉士を養成し、この実習実務は社会福祉実習指導室で統括されている。本研究では、実習指導の状況をまとめ、社会福祉実習指導室に集約されている施設からの実習評価票について考察をした。 2006年から 2008年の期間を対象とした本学の実習生の評価の特徴は、「実習態度」や「利用者への理解・関係」は良好な場合は多いことにある。これらの能力は総合的な評価である「実習課題への達成度」や「総合的な見地から」に大きく反映し、これは望ましいことであるといえる。しかしながら「記録の取り方」や「基礎知識」には困難がみられる。これらは克服課題である。 今後は本研究を通時的な研究や他大学との比較研究などに広げていくことが重要である。さらに「利用者理解・関係」と一致する記録の取り方などについての研究を深めていくことも重要であるといえよう。さらに「社会福祉士および介護福祉士法」の改正に伴い、社会福祉士の教育カリキュラムが大幅に改められた。新しい教育体制となる 2011年度を迎えるにあたり、社会福祉分野に対する人材育成の観点からも、更なる社会福祉実習指導室の役割を探求していくことが重要であるといえる。
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