障害者をどのように説明するのか:保育者を目指す学生を対象とした調査による考察
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概要
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本研究は、障害を持つ人々についてどの程度説明することができるかを明らかにするために、保育を学ぶ学生を対象に調査し、分析を行った。その結果、身体障害者については、約5割の学生が説明できるとしたが、実際に言葉で説明したのは約4割であった。説明できると判断したものの、実際に言葉で表現すると難しいことが伺え、この傾向は他の障害者にも見受けられた。また、精神障害者については、具体的な説明を記載した学生は約1割で、目に見えにくい障害の説明の難しさが伺えた。法整備が間もない発達障害者についても同様であった。今後はさらに、内部障害などの目に見えない障害をどのように周知していくかが課題となると思われる。そのためにも、障害をもつ人々の存在を知り、日頃から障害に伴う生活のしづらさに関心を持つ必要があるだろう。
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