冠動脈アテレクトミーにおける内膜下切除の判定およびその再狭窄との関連 : 病理組織学的および血管内超音波検査による検討
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概要
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To maxime the debulking volume is an ideal principle in directional coronary atherectomy (DCA). However, penetration to subintimal tissue may lead to coronary rupture or severe vascular injury. Therefore it is important to assess the precise depth of excision. We performed DCA at 70 lesion sites in 65 patients. Subintimal tissue (internal elastic lamina: IEL or media) was found in 28 (40%) lesions. We compared angiographic results and restenosis rate between the lesions in which subintimal tissue was found (subintimal cutting group: n=28) and was not found (intimal cutting group: n=42). The diameter stenosis immediately after DCA was almost the same (9 vs 14%), but restenosis rate was significantly higher in the subintimal cutting group (54 vs 19%, p<0.05). Intravascular ultrasound (IVUS) was used in conjunction with DCA on 27 lesions of 25 patients. We defined subintimal cutting by IVUS as cases in which the blood cell' s halo directly contacted with the sonolucent zone (SLZ) after DCA. Tissue from subintimal cutting contained IEL without exception. The findings of IVUS had a very good sensitivity (92%) and specificity (100%) in determinating the subintimal penetration confirmed by the histological examination of excised tissue. Ultrasound examinations also revealed that subintimal cutting tended to be from the opposite side of the target plaque where the wall was thin. These data suggest that subintimal cutting is an important factor of restenosis through a possible vascular injury.
- 東京女子医科大学の論文
- 1996-11-25
著者
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