マインドマップによる看護学生のコミュニケーションの変化の検討
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概要
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本研究の目的は, 看護学生のコミュニケーション技術の向上に対するマインドマップの有効性について検討することである. 看護学生であった自分が, 20年以上の経過をもつ統合失調症の患者様と関わるプロセスで描いたマインドマップをデータとして, 学生のコミュニケーションの変化を分析して対象理解やコミュニケーションの変化を分析した. 分析対象は, 学生が研修した病院に入院中の精神障害者1名との関わりの中で描いたマインドマップ6枚である. 患者様に出会う前に書いたマインドマップと最後に書いたマインドマップは<私のコミュニケーション>であった. これらは, BOI, ワードの数, イラストなども大きく変化していた. マインドマップによって, 自分自身が持っていた, 精神障害を持つ患者様に対するコミュニケーションの難しさに対する恐れや, ノンバーバルコミュニケーションの重要性を明らかにすることができた. また, マインドマップは, 自分の持っている情報を視覚化して対象理解を深めることができ, より効果的なケアを考えることにも有効であった.
著者
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