学生実験へのマイコンの応用(VII) : ドップラー効果
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概要
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安価な超音波素子と手作りの電子回路,力学台車,レーザー光源,ボードマイコンというごくありふれた実験器材を用いて,ドップラー効果を定量的に検証できる実験装置を作った.40KHzの超音波発信素子を力学台車に乗せて実験台上を走らせ,その発信音を前方に置いた超音波マイクで受ける.音源移動の速さは,台車につけた幅10cmの遮光板がレーザー光を遮る時間幅をマイコンでリアルタイム測定して得た.また,受音波の振動数は自作の周波数カウンタで測定し,計数値はマイコンで自動的に読み取れるようにした.音源の発振振動数の安定化や,時間幅測定の精度確保に十分配慮したため,音源の速さが0.5〜5m/sとおそい場合でも,信頼性の高いデータが得られ,ドップラー効果を定量的に検証できた.
- 日本物理教育学会の論文
- 1987-12-10
著者
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