新学習指導要領と総合学習(<特集2>新学習指導要領と物理教育)

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概要

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新学習指導要領には「多くの教育内容を少ない授業時間で教える」という矛盾的課題がある。この主策として「基礎・基本重視」「精選」「総合化」が提起された。これら3者は相互作用的存在であるのでその一つにかぎっての議論はむずかしい。しかし本稿はあえて「総合学習」を主座に議論する。従来の教科・科目はすべからく科学に依拠していた。それらの理論体系は互いに「縦糸」的関係にある。今般、縦糸の減少や錯綜阻止を意図にその削減がせまられると縦糸相互の関連を維持するための横糸(横断的・総合的学習)が求められた。本稿では総合学習を従来の合科学習の延長にあるものとみなし、その理念や理論をSTSや科学社会学にさぐった。そして「総合的な学習」の一試案を「ニュートン力学の社会的背景」として提示する。
日本物理教育学会の論文
2001-07-15

著者

鬼塚史朗
大阪府教育センター

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