モアレ縞による円形波(II) : 解析的方法およびレンズによる結像の波動モデル
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概要
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任意の波長の円形波を,二枚の格子(固定格子と移動格子)の重ね合わせによるモアレ縞で表すことができる.前報では,これを幾何学的に証明した.この報告では,以下について述べる.(1)固定格子の式の解析的な誘導.得られた結果は,移動格子を平行線格子y=ph(p=格子間隔, h=整数)とするとき,固定格子の曲線群の式は√<x^2+y^2>=±(kλ-λ/py),(λ=円形波の波長,k=整数)と表される.ここに複号は.移動格子をyの負方向に移動させる場合,+が発散波,-が収束波に対応する.(2)応用例.レンズによる円形波(光波)の結像の波動モデルを示す.モデルは,結像の際の等位相波面の進行と幾何光学的な光線による像形成とのかかわり合い,とくに光源と像点における波面の位相関係を直観的に示すのに有効である.
- 日本物理教育学会の論文
- 1982-05-25
著者
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