市販光電管による光電効果とプランク定数の測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
普遍定数の一つであるプランクの定数hを市販の光電管を用いて測定する.光電管PV-23Aを用いたプランク定数測定については,既に本誌でも報告されているが,それらの報告においては阻止電圧軸と接する付近での光電流の測定結果が不明であったり,光源とその分光,逆電流と光学配置,光強度等どのような測定条件であれば比較的簡単に真の値に近いプランク定数を求めることができるのかは十分には明らかにされていない.この報告では,いずれも入手が容易である光電管935,スペクトル光源用水銀ランプ(SL-Hg-1),および色ガラスフィルターを主要な測定手段として,プランク定数を求める.測定の結果はh=6.60×10^<-34>J・sであった.測定の結果をもとにして,逆電流,SL-Hg-1の紫外,可視域のスペクトル線と分光フィルターを通したときの入射光の振動数純度,光電管935の光電面特性と分光フィルター特性およびスペクトル強度との関係,限界電圧の求め方,測定精度等について考察を加える.
- 1976-03-05
著者
関連論文
- 市販光電管による光電効果とプランク定数の測定
- 熱電対赤外線検出器による黒体放射の実験
- 明治前半期の科学教育の評価をめぐって
- 明治初期の物理教育の形成とアメリカ,イギリスの物理学教科書
- 明治初期における理化学器械製造業の形成
- 19世紀後半の物理学教科書の「物性論」と産業革命期の技術教育内容との関係について
- 明治前半期の科学教育の評価をめぐって