PPM圧縮データにおける誤り回復手法(ネットワーク環境でのディペンダビリティ)
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概要
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近年,データ圧縮技術は通信システムや計算機システムにおいて多用されるが,一般に誤りに対して脆弱であるという問題点を有する.そこで,各圧縮法に対して誤り回復手法が提案されてきたが,計算機の高速化・大容量化に伴い最近実用に供されるようになったPPM圧縮法に対しては誤り回復法がまだ提案されていない.本稿では,PPM圧縮法に対する誤り回復手法を提案している.PPM圧縮法の一種であるStatic PPMに含まれるヘッダ情報を利用してブロック(元データを分割したもの)単位での復号を可能にしている.さらに,元データへの記号の挿入とパリティブロックの導入により誤りを含むブロックの訂正も可能としている.計算機シミュレーションの結果,圧縮率の増加は元のPPMと比較して3〜19%程度であり,20ビット以下のバースト誤りに対して97%以上の確率で回復できることがわかった.
- 2009-10-13
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