FIFOノードからなる木構造ネットワークのフロー別性能評価(基礎理論)
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概要
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NGNでQoSを保証するにあたっては,ネットワークの使用状況を監視し,QoS保証に十分なリソースを確保できるかどうかを判定する必要がある.FIFOはよく用いられるパケット処理規則であるが,フロー個々の最大バースト値が増加する.増分を考慮せずにリソースを確保するとQoSを保証できないおそれがあるので,増分を含む最大バースト値を正確に見積もらなければならない.NGNはコア網とアクセス網からなる.コア網は余裕をもって設計されることが多いので,本論文ではアクセス網に注目し,アクセス網から出力されるフローの最大バースト値を推定する.複数フローの2段木構造ネットワークを3フローの2ノードネットワークに縮約し,ネットワーク算法を用いてフローの出力の上界関数を求める.上界関数の定数項を観察すると最大バースト値が分かる.また,上界を達成するトラヒックパターンを与えて,その上界はこれ以上小さくできないことを示す.更に最大バースト値は競合フローのバーストが原因で増加することを示す.その結果,最大バースト値を推定するには,ユーザが申告する最大バースト値と平均流入量の情報を保持しておけばよいことが分かった.
- 2009-12-01
著者
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