CDMAシステムにおけるマルチメディアトラヒック容量の検討
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概要
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次世代移動通信の主要標準方式となるW-CDMA方式のシステムでは、品質(QoS)要求やデータ速度の異なる多種類のマルチメディア通信サービスが実現される。容量が一定する今までのFDMAや TDMA方式のシステムとは異なり、CDMA方式の場合のシステムの容量は無線通信環境や送信電力制御方式によって大きく左右される。それぞれの品質要求を満たすには、システム運用時の容量に対する精確な把握が極めて重要である。本論文では、送信電力制御が適切に行われたセルラCDMAシステムの下りリンクにおけるシステム容量の算出モデルを提案し、システムの評価を行う。これまでの関連文献と比べ, 本論文の特徴としては、QoSやデータ速度の異なるマルチサービスを考慮したモデル化および厳密な解析結果が挙げられる。しかもそれぞれのユーザに対する必要な通信電力の推定値およびシステムの容量が大変簡単に計算できる。本論文で示す結果は、パケットの再送制御や呼の受け入れ制御といった上位レイヤ制御の設計に役立つものと考える。
- 2000-11-15
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