嚢胞状形態を呈し卵巣腫瘍と鑑別困難であった小腸gastrointestinal stromal tumorの1例
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概要
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症例は39歳の女性で,近医で卵巣腫瘍を指摘され当院婦人科に紹介となった.CA125の上昇と画像検査で骨盤内に充実性部分を伴う嚢胞性腫瘤が認められたことから左卵巣癌との術前診断で開腹手術が施行された.開腹時トライツ靭帯より約230cmの小腸粘膜下に充実性部分と嚢胞部分からなる腫瘍が認められ,小腸部分切除が施行された.病理組織像では束状に配列する紡錘型細胞が認められ,免疫染色検査でc-KIT陽性のため,小腸gastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)と診断された.嚢胞を伴う小腸GISTは比較的まれであり画像診断で卵巣腫瘍との鑑別に難渋した報告が散見される.骨盤内腫瘍において小腸GISTも念頭におき,原発巣を特定する検査を加える必要があると考えられた.自験例を含め,卵巣腫瘍と術前診断され,手術時に小腸GISTと診断された本邦報告9例について若干の文献的考察を加え報告する.
- 2009-11-01
著者
-
藤田 正弘
むつ総合病院外科
-
山崎 総一郎
むつ総合病院 外科
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松浦 修
むつ総合病院 外科
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諸橋 一
むつ総合病院外科
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山田 恭吾
むつ総合病院外科
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藤田 正弘
むつ総合病院 外科
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山崎 総一郎
むつ総合病院外科
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松浦 修
むつ総合病院外科
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諸橋 一
むつ総合病院外科:弘前大医学部消化器・乳腺・甲状腺外科
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