心臓手術中の子どもを待つ家族への術中訪問の実施状況に関する実態調査
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概要
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本研究は小児心臓手術に対する術中訪問の実施状況と導入の困難点について明らかにすることを目的に調査を実施した。調査期間は2006年12月〜2007年2月であり、対象は小児心臓手術を実施している135施設に勤務し、術中の子どもを待つ家族へのケアを主に担う看護部署の師長と、主な手術責任者である外科医の計270名である。調査内容は、術中訪問導入の有無とその理由、導入している場合は訪問時の提供情報、訪問実施後の現状等についてである。その結果、師長42名、外科医33名の計75名から回答が得られ、そのうち術中訪問を実施していたのは10名であった。師長・外科医の重複回答を考慮すると、全国で少なくとも6施設において術中訪問が実施されていることが明らかとなった。術中訪問の実施部署は手術室看護師が多く、訪問のタイミングとして手術修了予定時間超過時が多かった。また、術中訪問を導入していない場合でも38名中33名の師長は術中訪問を必要と回答していたが、その約半数が一般病棟の所属であり、手術室やICU勤務と比較して、看護者自身が術中情報を得にくい状況にあると推察された。
- 2009-03-20
著者
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