点滴施行中の小児を受け持つ学生に対する臨地実習指導体験をもつ看護師の認識
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概要
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本学の小児看護学臨地実習では、大半の学生が点滴施行中の小児を受け持っている。小児の特性などから点滴に伴うトラブル発生のリスクは高く、受け持ち児と接する学生は予期せぬ状況に遭遇する可能性がある。ゆえに、小児の安全保障を責務とする臨床側は、小児に起こり得る事故を予測し危機感をもちながら学生に対する指導を担っているものと考えられる。本研究の目的は、臨地実習指導体験をもつ看護師の点滴施行中の小児を受け持つ学生への指導を通しての認識について明らかすることである。実習指導経験をもつ看護師4名に対してインタビューを実施し、得られたデータを質的に分析した。看護師は、【点滴管理は看護師の業務であり責任がある】という自覚から、学生に対しても点滴管理について【臨床でなければ学べないことを体験して欲しい】と期待していた。また、その一方では看護師としての自覚と日々の指導を通して、【学生なりに考え学んでいる】と点滴管理に関する学生の学習状況を理解することで、【学生個々の実習状況をふまえた指導でありたい】という意向と、学生に対しては臨床での効果的な学習のためにも、【臨地実習で学内での学びを活用して欲しい】と期待していた。
- 2008-09-20
著者
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