小児在宅ケアにおけるコーディネーター教育プログラムの検討
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概要
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本研究の目的は、病院勤務の看護師における小児在宅ケアに関する看護師の理解、実施、気持ちの特徴を明らかにすること、包括的支援の実践能力向上を目標に教育プログラムを提供し、看護師の理解、実施の変化を明らかにすることであった。病院で小児在宅ケアに携わる看護師14名を対象に、在宅療養児と家族のケアモデルに基づきコーディネーター研修会を5回開催し、研修会前・中・後に包括的支援の理解、実施、気持ち、看護師の主観的変化について質問紙調査を行った。その結果、看護師は研修会前から小児の日常生活の世話を理解、実施していたが、親子の相互作用を意図した支援、継続看護や他職種との連携は必要性を理解しながらも充分に実施できず、社会資源の活用は理解も実施もできていないとの回答が多く、ケアへの否定的気持ちを持つ者も多かった。研修会中に理解や実施の自己評価が低下する者もいたが、多くは事例検討後に上昇し、教育プログラムの効果が示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
- 2006-09-20
著者
-
奈良間 美保
名古屋大学医学部保健学科
-
奈良間 美保
浜松医科大学医学部看護学科
-
堀 妙子
京都橘大学看護学部
-
堀 妙子
京都橘大学 看護学部
-
松岡 真里
千葉県こども病院 看護局
-
田中 千代
名古屋大学大学院医学系研究科
-
宮城島 恭子
浜松医科大学医学部看護学科
-
松岡 真里
千葉県こども病院
-
田中 千代
岐阜大学医学部看護学科
-
宮城島 恭子
浜松医科大学
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