積雪寒冷地において雪・氷が原因で骨折した高齢者に関する研究
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概要
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本研究の目的は,積雪寒冷地において雪や氷が原因で骨折した高齢者の特徴を明らかにすることである.対象者は,北海道上川地域の2病院に,平成14年11月から平成15年3月の期間に骨折で入院した65歳以上の高齢者51名で,調査票を用いた診療録からの調査と面接聞き取り調査を行った.結果,雪や氷が原因で骨折した高齢者は,比較的若く,心身機能の障害が少なく,高い活動能力をもっている者であった.積雪寒冷地において雪や氷が原因で骨折した高齢者への入院中の支援として,退院時のADLを可能な限り入院前に近づけること,安全かつ自立した日常生活を視野に入れた退院指導,退院後のリハビリテーションの継続,関係職種間の連携強化の重要性が再確認された.また,雪や氷が原因での骨折を予防するための保健活動としては,比較的若く活動的な高齢者が参加しやすい講座の企画や広報活動,健康支援活動を体系的かつ効率的に推進する健康づくり支援システムの構築が必要であると考えられた.
- 日本老年看護学会の論文
- 2005-11-01
著者
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