地域高齢者のための転倒危険チェック項目の作成と転倒の有無との関連
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概要
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地域高齢者が質問に回答することによって自分の転倒危険因子とその対策がわかり,転倒予防の保健指導に活用できるチェックシートを開発するため,その前段階として転倒の危険因子についての質問項目(転倒危険チェック項目)を作成した.本研究の目的は,作成した転倒危険チェック項目が地域高齢者の転倒予防保健指導項目として適切か,過去1年間の転倒の有無との関連から検討することである.老人クラブ会員を対象に自記式の調査票により回答を得,作成した転倒危険チェック項目について,転倒群と非転倒群で比較したところ,すべての項目で転倒群にありの回答が多く,14項目中10項目で有意差があった.また,該当数が転倒群で有意に多かったことから,作成した転倒危険チェック項目は転倒の有無との関連が認められ,転倒の危険が把握できることが示唆された.しかし,有意差のなかった4項目については,今後さらに検証が必要と考えられた.
- 日本老年看護学会の論文
- 2005-03-15
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