入院高齢者の転倒予防因子に関する研究 : 下肢筋力および骨量の追跡調査を通して
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概要
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入院高齢者の転倒・骨折要因である下肢筋力,骨量,転倒の実態および2年間の推移を性別,年齢別,移動・移乗能力別に明らかにした.対象は65歳以上の入院・入所高齢者であり,初年度は118名,次年度は138名であった.測定方法は,下肢筋力は徒手保持型マスキュレーターを使用し,骨量は骨梁面積率を算出する超音波測定装置Steosgraph Mark-6000を用いた.その結果,転倒は30%の発生率であり,筋力では年代が上がるごとに,また移動能力が低下するごとに下肢筋力が低下した.骨量では,どの分類に限らず骨租鬆症の危険域である25%以下であった.追跡できた対象の移動能力下降群の筋力は6.4kgから4.7kgへと低下し,うち53%が転倒者であった.以上のことから,入院高齢者の下肢筋力,骨量は低下しており,また,高齢者の下肢筋力と移動能力および転倒発生に何らかの関係があると示唆された.
- 日本老年看護学会の論文
- 1999-11-01
著者
-
泉 キヨ子
金沢大学医薬保健研究域保健学系
-
泉 キヨ子
金沢大学
-
泉 キヨ子
金沢大学 保健
-
泉 キヨ子
金沢大学医学部
-
加藤 真由美
新潟大学医学部保健学科
-
川島 和代
金沢大学医学部保健学科
-
加藤 真由美
金沢大学医学部保健学科
-
松井 希代子
金沢大学医薬保健研究域保健学系
-
中村 直子
金沢大学医学部保健学科
-
加藤 真由美
金沢大学 医学系研究科保健学専攻
-
加藤 真由美
金沢大学医学部
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