マウス肝におけるリソソーム膜糖蛋白質、LGP85/LIMPIIの同定とその性質
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概要
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マウス肝リソソーム画分より精製したLGP85(M-LGP85)について、その生化学的および分子生物学的性質を調べ、ラットおよびヒトLGP85(R-およびH-LGP85)と比較検討した。M-LGP85の分子量はR-LGP85の分子量よりも、約5,000小さかった。M-LGP85は肝以外にも、脳、心、肺、脾、腎に検出された。一方、M-LGP85cDNAの塩基配列から推定されるM-LGP85は分子量54,069の蛋白質であり、蛋白質の大部分はリソソーム内腔にあり、そこの11カ所にN-結合型糖鎖の結合部位が存在していた。さらに、M-LGP85はNH_2末端側とCOOH末端付近に2カ所の膜結合部位を持ち、COOH末端を含む20個のアミノ酸から成るペプチドを細胞質に突き出していた(細胞質テール)。M-LGP85はアミノ酸配列でR-LGP85とH-LGP85とそれぞれ93.3%と86%の相同性を有していた。特にLGP85の細胞内輸送に関与していると考えられている細胞質テールのアミノ酸配列は3種できわめて類似していた。以上の事実はLGP85がリソソーム膜機能の本質的な部分に関与しているものと推察される。
- 福山大学の論文
著者
-
赤崎 健司
福山大学
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辻 宏
福山大学
-
田淵 紀彦
福山大学薬学部分子微生物学研究室
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赤崎 健司
福山大学薬学部
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辻 宏
福山大学薬学部
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田淵 紀彦
福山大学
-
佐々木 知子
福山大学薬学部
-
神田 直子
福山大学薬学部
-
田淵 紀彦
福山大学薬学部
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