Synechocystis sp. SY-4の最適培養培地の検討と種々な増殖相における細胞組織
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概要
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藍藻Synechocystis sp. SY-4の好適培養液組成および好適接種密度を検討した。その結果,海水(10‰)1l当たり,硫安80mg,過燐酸石灰10mg,Clewat-32 6mgおよび尿素7.5mgを施肥した培養液で最も高い増殖率が得られた。また,効率的に培養を行うための好適接種密度は,10×10^4cells ml^<-1>と推察された。Synechocystis sp. SY-4の各増殖相における細胞成分を分析した結果,静止期初期に蛋白質および炭水化物の各含量が最も高くなり,各々50%,13%/cell dry-weightであった。一方,脂質含量は,対数期後期で最も高くなり,12%/cell dry-weightであった。また,各増殖相における脂肪酸組成を分析した結果,対数期から静止期への移行に連れて16:1n-7の割合は増加する傾向にあったが,16;0,18:0,18:2n-6および18:3n-3の割合は減少する傾向にあった。
著者
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