近距離の1対1衛星間中継に適した超小型光通信装置の設計と地上での性能評価(衛星・搭載機器,<特集>安心・安全な社会を支える衛星通信とその応用技術論文)
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概要
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将来,クラスタ衛星やフォーメーションフライトを行う小型衛星群において高速大容量の衛星間通信を実現するため,10Gbit/s以上の伝送速度をもった超小型衛星間光通信装置について検討した.既存の衛星の振動環境のもとで安定な光通信を維持するためには高精度と低消費電力を併せ持った精追尾システムが必要であり,このため,既存の超小型ガルバノミラーに四分割型Si-光検出器,アナログPIDコントローラを組み合わせた精追尾システムを新たに設計した.地上の大気揺らぎのある短距離の伝送区間において精追尾性能の評価を行った結果,シングルモードファイバとの直接結合に必要な5kHzの制御帯域と1μrad以下の追尾精度が達成できたことを確認した.追尾に必要な消費電力は1W以下,装置全体の重量は1kg以下である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-12-01
著者
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