低レートDoS攻撃の攻撃者特定に有効な改良型ICMP Traceback(ネットワークの制御と品質,<特集>ネクストジェネレーションに向けたインターネットアーキテクチャ論文)
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概要
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ICMP Traceback (iTrace)は,送信元IPアドレスを偽装したパケットによるDoS攻撃の攻撃元を,被害者が特定するのに有効な手法である.しかし,iTraceパケットがネットワークに与える負荷を考慮し,iTraceパケットの生成確率を小さな値としているため,攻撃パケットの発生レートが低いDoS攻撃には適さないという問題があった.本論文では,その問題を解決すべく,ICMP Tracebackを改良したICMP Tracebackwith Periodical Transmission (iTrace-PT)を提案する.iTrace-PTは,各ルータで一度iTraceパケットを送ったあて先には,一定時間は再送しないことで,iTraceパケットの生成確率を上げながらネットワークに与える負荷を低く抑えられる.また,攻撃元の特定を通信の持続時間に基づいて行うことで,攻撃者だけの攻撃元特定を可能にしている.シミュレーションにより,iTrace-PTは,生成確率を上げてもネットワークに与える負荷を低く抑えられ,攻撃者だけの攻撃元特定が可能であることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-10-01
著者
-
中山 雅哉
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻
-
中山 雅哉
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
高田 友則
東京大学大学院新領域創成科学研究科
-
中山 雅哉
東大 大学院新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻
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