15. ハシカウイルスの凍結乾燥
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概要
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従来ハシカウイルスは感染力保持のため-40度(摂氏)以下の低温に保持されていた。1941年にHarst等により、感染組織乳剤を凍結乾燥することにより、比較的保存が容易となつた。近年ハシカワクチンが実用化されるにともない、その保存は-80℃に依存している。そこで実用上の問題として、凍結乾燥によるウイルス活性保持の研究が行われるようになった。1964年Greiffにより人血清アルブミンおよびラクトビオン酸カルシウムを1%づつ添加することにより、活性を保持することが報告された。私達もハシカウイルスの凍結乾燥について検討したので、その成績を以下に示す。
- 低温生物工学会の論文
- 1965-04-05
著者
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安達 秀雄
日本ワチン株式会社那須研究所
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安達 秀雄
東大伝染病研究所
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沢井 芳男
東大伝染病研究所
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斉藤 勝
東大医科学研究所
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斉藤 勝
東大伝染病研究所
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有田 峰生
東大伝染病研究所
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松本 稔
東大伝染病研究所
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