ドイツ・バイエルン州の保安林制度と保安林再整備計画(自由論題論文,1995年秋季大会)
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概要
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ドイツのバイエルン州における保安林制度の枠組み,および1980年代中盤から開始された保安林再整備計画の意義について考察した。ドイツ全土もバイエルン州も保安林の面積はそれほど多くはないが,同州南部のアルペン地域では地形が急峻になるため,森林の59%が保安林に指定されている。この保安林の大部分は天然林であるが,1970年代から1980年代にかけて森林の疲弊が目立つようになり,同州森林官庁は森林機能の改善策を実施する必要にせまられた。保安林再整備計画を開始する前に森林官庁は,保安林基本台帳の作成など政策の実行に必要な基礎的データを収集,整理した。そして人家や道路等の保護すべき対象物がある場所に限って,天然更新,人工更新,更新本を守るための構造物建設などを実施して,森林機能を強化する保安林再整備計画にとりかかった。バイエルン州の保安林制度は19世紀中葉以来の歴史を待つものの,従来,具体的な保安林政策を実施したことがないため,保安林再整備計画は同州の保安林政策史上,初めての取り組みであり,かつ大きな画期でもある。この計画は2005年まで継続されるが,いま開始された行政改革との関連で,今後の成りゆきが注目される。
著者
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神沼 公三郎
北海道大学農学部附属演習林
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ツォルン トビアス
Faculty Of Agriculture Hokkaido University
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ツォルン トビアス
北海道大学大学院農学研究科
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神沼 公三郎
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
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神沼 公三郎
北海道大学
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