2. 寒冷炭酸ガス麻酔の活魚輸送への応用(セミナー「食品における低温の利用」)
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概要
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(1)寒冷炭酸ガス麻酔の長時間麻酔への応用可能性単独では有害な作用も十分な麻酔作用もないレベルの低温と炭酸ガスとを組合せ,両者の相乗効果によって,安全でかつ最適な麻酔状態を誘起,維持できる麻酔法を確立した.寒冷炭酸ガス麻酔法は,4℃の低温処理と14℃・Pco_2=80mmHgの寒冷炭酸ガス麻酔より構成される.(2)炭酸ガスの麻酔ガスとしての作用機序(水温23℃)炭酸ガスは,まずCO_2分子の形で環境水から鯛を介して血液に浸入し(麻酔誘起に必要な水中炭酸ガス分圧は125mmHg以上),次いで血中CO_2分子が脳血液関門を通過して脳組織に達し(麻酔誘起に必要な血中炭酸ガス分圧は90mmHg以上),最終的にCO_2分子の解離により脳pHが低下し(入酔時の脳組織pHは7.56から7.30に低下し,脳表pHは7.72から7.56に低下),脳の神経活動を抑制(脳波の平担化)することにより麻酔作用を発現する.
- 1991-10-20
著者
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