9. グリセリン耐性菌の凍結融解(昭和61年度第32回凍結及び乾燥研究会研究報告)
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概要
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土壌中より40%グリセリン含有NBに生育するグリセリン耐性菌8-4菌を分離し,種々の濃度のグリセリン水溶液中で凍結速度と生存率との関連を調べた.グリセリン濃度の増加に伴い生存率は各凍結速度において増大し,グリセリンは緩慢凍結障害,急速凍結障害の両方に保護効果を示した.グリセリン含有培地で生育した8-4菌菌体の低温DSC及び水分含量測定から,グリセリンが菌体内に入り込み,菌体内水分の融点を低下させ,不凍水分の割合を増大させることが示された.これらの結果から,グリセリンは8-4菌において溶質濃縮障害及び細胞内凍結障害に対して保護効果を示すものと考えられた.また67%グリセリン水溶液中,-40℃での非凍結低温保存の有効性が示唆された.
- 低温生物工学会の論文
- 1986-08-30
著者
-
木村 和夫
工業技術院微生物工業技術研究所
-
中村 吉宏
工業技術院微生物工業技術研究所
-
中村 吉宏
生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター
-
斉田 要
工業技術院微生物工業技術研究所
-
斉田 要
微生物工技研
-
中村 吉宏
工業技術院 微生物工業技術研究所 特許微生物寄託センター
-
木村 和夫
生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター
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