5. 水素細菌Xanthobacter autotrophicusの凍結・乾燥耐性(昭和60年度第31回凍結及び乾燥研究会研究報告,故根井外喜男先生追悼号)
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概要
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水素酸化細菌Xanthobacter autotrophiczes N34株とこの株の高濃度酸素耐性株Y38株について凍結及び凍結乾燥耐性を調べ,さらにY38株の酸素耐性保持について検討した.両菌株とも凍結処理直後は95%以上の高い生存率を示したが,凍結乾燥直後は50%前後の生存率しか示さなかった.さらに24か月保存後の生存率は,凍結標本では20〜50%の値を示したが,凍結乾燥標本では1%以下に低下しており,X. autotrophicusが凍結乾燥に特に感受性が高いというこれまでの報告と同様の結果であった.Y38株の凍結及び凍結乾燥処理による酸素耐性の保持を高酸素濃度下における平板培養と液体培養の結果から判定した.平板培養の結果酸素耐性は100%保持されていると考えられたが液体培養に生育遅れ法を導入して調べた結果,凍結処理直後は100%近い酸素耐性の保持が認められたが凍結乾燥処理直後は,約24%の保持率であり,さらに24か月保存後の酸素耐性保持率は著しく低下していた.平板培養と液体培養の結果の差は,平板培養生育コロニーの中に多数の非致死障害菌が含まれていることを示唆した.
- 1985-09-30
著者
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木村 和夫
工業技術院微生物工業技術研究所
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中村 吉宏
工業技術院微生物工業技術研究所
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中村 吉宏
生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター
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斉田 要
工業技術院微生物工業技術研究所
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斉田 要
微生物工技研
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中村 吉宏
工業技術院 微生物工業技術研究所 特許微生物寄託センター
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木村 和夫
生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター
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