6. 鉱工業用微生物の保存に関する研究(第7報) : 酸素耐性水素細菌について(昭和61年度第32回凍結及び乾燥研究会研究報告)
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概要
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水素細菌Xanthobacter autotrophicus Y38株の凍結乾燥保存における生存率及び酸素耐性保持率の向上を目的として各プロセスの最適条件の設定について次の様に検討を加えた.1)前培養:NB寒天培地,Auto(平板,液体)×(O_2 10%, O_2 40%) 2)分散媒:10%スキムミルクを基本とし,1%グルタミン酸ナトリウム,5%アドニトール,5%イノシトール,5%システイン3)予備凍結:凍結速度,-10,-91,-364℃/min 4)乾燥時間:2, 3, 5, 7, 10, 15, 20時間 5)復元剤:蒸留水,NB, Auto液体培地,1.2%塩化マグネシウム 6)回復培養:NB平板,Auto平板(O_2 40%)以上,順次最適条件を求めた結果,前培養はNB斜面寒天培地,分散媒は10%スキムミルク+5%システイン,予備凍結速度は-10℃/min,乾燥時間は10〜15時間,復元剤は1.2%塩化マグネシウム溶液,回復培養はAuto平板O_2 40%培養とした場合,37℃1週間保存後の生存率が約70倍向上した.酸素耐性保持率はほぼ40%以上の値を示した.
- 低温生物工学会の論文
- 1986-08-30
著者
-
木村 和夫
工業技術院微生物工業技術研究所
-
中村 吉宏
工業技術院微生物工業技術研究所
-
中村 吉宏
生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター
-
斉田 要
工業技術院微生物工業技術研究所
-
斉田 要
微生物工技研
-
中村 吉宏
工業技術院 微生物工業技術研究所 特許微生物寄託センター
-
木村 和夫
生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター
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